痛みの効くハーブ③ジャーマンカモミール

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痛みの効くハーブ③ジャーマンカモミール 2014年4月23日

様々な「痛みに効くハーブ」について、引き続きご紹介します。

■ ジャーマンカモミール

英名：Garman Chamomile
学名：Matricaria chamomilla
科名：キク科
和名：カミツレ
部位：花部
効用：胃痛／疝痛／生理痛／鎮痛・鎮静
　　　（外用）坐骨神経痛／腰痛／炎症
世界中でもっとも親しまれているハーブティーといえば、何と言っても「ジャーマンカモミール」です。
紀元前から栽培され、豊富な効能を持つ薬草として活用されてきました。
イギリスの童話「ピーターラビット」のお話しでは、興奮して疲れた様子のピーターに母ウサギが一杯のカモミールティーを作ってベッドに運ぶ場面が描かれています。
ジャーマンカモミールは胸焼け、胃炎、疝痛、生理痛、冷え症、不眠など幅広い薬効を示すため、どこの国でも「緑の薬箱」の定番ハーブになっています。
主要成分としては消炎成分のカマズレンやα-ビサボロール、蒸留の際にカマズレンに変化するセスキテルペンラクトンのマトリシン、強力な鎮痙作用を発揮するフラボノイドのアピゲニンなどが知られています。
日本にも江戸時代にオランダやポルトガルから渡り、日本薬局方にも第7改正（1962年）までは収載されていました。
「カモミール」は、リンゴのような香りと自然の甘みでまろやかな口当たりが特徴。ギリシアではリンゴを意味する「Khamaimelon」と呼ばれ、これが現在の「カモミール＝Chamomile」に由来しています。
ゆったりと穏やかな香りが、イライラや緊張から解放してくれます。
また、食べ過ぎてしまった時の不快感を和らげたい時や、油っぽい食事の後などは、ミント系のハーブとのブレンドでスッキリとリフレッシュ。
ぐっすり休みたい時は、「バレリアン」とのブレンドで質の良い眠りに効果的です。