就寝中にふいに寝返りのときなどにおこる「こむら返り」、また、スポーツ時や散歩、家事をしている時など日常生活でおこることがあります。
こむら返りとはふくらはぎ・土踏まず・太もも・足首などの筋肉が急激に収縮することにで、足がつった状態になり、激しい痛みを伴う症状です。
加齢ともに多くなり、比較的男性よりも女性の方が起こりやすいことが特徴です。
こむら返りが起こったときは、どのように対処すれば良いのでしょうか？
こむら返りというのは自分の意思に反して突然筋肉が収縮する現象です。
対処法としては、逆にその収縮した筋肉を伸ばして元に戻すことです。

【こむら返りの応急処置法】

他人に足の裏側から押してもらう。
自分で膝を伸ばして足のつま先をゆっくり顔の方へ曲げるようにして、ふくらはぎの筋肉を伸ばす。
収縮した筋肉を伸ばすことで痛みが消えていきます。
注意点は、ゆっくりと行うころです。一気に無理矢理伸ばそうとすると、筋肉を痛めてしまう恐れがあるので、ふくらはぎを少しずつ伸ばしていきます。

タオルを使って伸ばす。

高齢者の方や、身体が硬くて足のつま先に手が届かない人は、タオルを足先にひっかけてゆっくり引いていくと簡単に伸ばすことができます。
立っている時は、つっていない方の足を前に出し、つった足のかかとは床につけたまま、重心を前の足に移動しながらゆっくり筋肉を伸ばします。
こむら返りが収まったら、蒸しタオルなどで患部を暖めます。
筋肉の回復が早まるだけでなく、再発を予防します。

こむら返りはどうしておこるのでしょうか？

筋肉は、身体を動かすために常に伸び縮みを調整しています。
筋肉の調整は脳から信号が送られ中枢神経を通って筋肉に伝わりますが、何らかの原因でバランスが乱れた時に、一連の流れに異常がおこり、筋肉が収縮したままの状態になってしまうことが原因です。
異常がおこる原因のひとつに、ナトリウムやカルシウム不足があります。
筋肉の調節に電解質は必要不可欠なので、汗をかいたり水分を大量に摂りすぎたりすることで、血液中の電解質のバランスが崩れると、筋肉が正常に調整できなくなるからです。
そのほかに、血行不良による原因もあります。
長時間立ちっ放しの状態が続いたり、冷やしたりすることで血行が悪くなると、筋肉の弛緩調節が鈍り、筋肉の異常な収縮をおこすこともあります。
また、真冬や真夏になりやすいので、これらの対処法をぜひ知っておいてください。