骨折のリハビリ・骨折後の関節拘縮や筋力低下
骨折を治そう＿2）超音波治療
従来の骨折治療では、ギブス固定や整復などの治療後は、自然に骨が修復されていくことを待つというのが一般的でした。
最近では、骨の癒合に効果がある超音波機器を使用した、「超音波治療」が一般的になりつつあります。
超音波治療とは？
超音波治療機器を用い、骨折部位に毎日20分程度あてる治療法です。
痛みや違和感を感じることもなく、毎日継続して行うことで、前腕の骨では1ヶ月ほど、すねの骨で2ヶ月ほど骨の癒合が早まったという報告もあり、その効果が認められています。
超音波がもたらす効果とは？
超音波治療では、低出力超音波パルスという弱い超音波を利用します。
この微弱な超音波を断続的なサイクルで患部にあてることで、細胞を刺激し骨の融合を促進するとされています。
早い段階から、通常のリハビリ治療と組み合わせて、超音波治療を取り入れることで、骨の癒合と患部筋肉の回復に相乗効果が期待できます。
治りにくい骨折にも効果的？
骨折には、通常より治りが遅くなる「難治化」と呼ばれる症状があります。
原因は、骨折部に大きくズレがある場合や、周辺の筋肉や靭帯に損傷が大きい場合などがあります。その他にも、細菌感染の発症や、糖尿病などの合併症、高齢者で骨が弱い人、喫煙者なども大きく影響します。
超音波治療は、このような難治化リスクの高い骨折にも有効です。
早く始めることが回復のポイント！
固定治療後は、患部の筋肉が落ちていることもあり、日常生活や仕事などの復帰に支障をきたします。
また、無理をして再骨折やズレを起こすことにも注意が必要です。
だからといって、いつまでも安静にしているだけでは、回復を遅らせてしまいます。
超音波での積極的な治療を行うことは、通常の日常生活や仕事への復帰、スポーツなどを再開できる身体づくりを、少しでも早くするためのリハビリテーションサポートの治療として効果が期待できます。
当院では、患者さんの症状に応じ、超音波機器を使用したリハビリテーション治療を行っています。
すでに交通事故治療で通院中の方も、気軽にご相談ください。
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