電気療法・電気治療
温熱療法のメカニズムと有効性について
温熱療法とは、身体を暖めたり冷やしたりする温度刺激による治療法です。
昔より、温泉浴や日光浴による養生法が知られていますが、現在の医療現場では、温熱を熱源として光線、電気（高周波、超音波など）によるものなど、さまざまな機器が使用されています。
温熱療法のメカニズムについて。
東洋医療における「経絡」の考え方では、気の流れ（経絡）が何らかの原因で滞ることで病気や痛みが起こるとされています。
つまり、病気の原因である気の流れ（経絡）を熱刺激によりスムーズにすることを治療の目的としています。
抗炎症としての考え方では、身体の外や内側からのあらゆる刺激に対する生体反応である「炎症」が、熱刺激により免疫システムを有効に作用すると考えられています。
また、精神的なストレスや内臓疾患などで交感神経が刺激されておこる、筋肉のコリや痛みなどに対しても、温熱療法の有効性が認められています。
【温熱療法が有効な症状】
- 疼痛の緩和作用
打撲、捻挫、外傷の痛み、慢性リウマチ、変形関節症、変形脊髄症、腰痛症、肩関節周囲炎、術後の痛み、筋肉痛、腱鞘炎、各種神経痛、筋肉疲労（肩こり）など。
- 血管拡張作用
全身の血流改善による副交感神経促進効果。（ストレス・不眠改善）
- 代謝促進作用
リンパの流れ・代謝を促すデトックス効果。（健康・美容の改善）
- 末梢刺激作用
遠隔部・深部の血液改善による、リラックス・鎮痛効果。（冷え性や婦人課系症状）
- 内分泌系の免疫・代謝作用
自己免疫力・治癒力の増加。（病気の予防や回復を促進）
接骨（整骨院）では、最新の医療機器による「温熱療法」で、これらの症状にあった治療を施しています。
また、日々の生活習慣の中で行える手軽な温熱療法としては、「入浴」があります。
毎日の「入浴」習慣が身体の血行を促進し、筋肉の緊張によって起こる、肩こりや頭痛、むち打ち症による後遺症などの対処や予防に効果があります。
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