PTSD 心的外傷後ストレス障害
交通事故による精神的症状について 1)
交通事故で起こる精神的症状について、さまざまな症状が統計で示されています。
多くみられる症状は、「突然に事故のときの光景がよみがえる」「事故のことについて考え込んでしまう」「事故に関連するものや場所を避けてしまう」「また、事故にあうのではないかと心配」などです。
これらは、ASD(急性ストレス傷害)やPTSD(心的外傷後ストレス傷害)に関係しています。
精神的症状は、主に交通事故のトラウマ(心の傷、心的外傷)によるものです。
トラウマとは、犯罪や災害、交通事故などを体験したときの強い恐怖感からなる精神的反応。
直後の一時的なものにとどまらず、後々まで残ることが多く、精神的な後遺症として、PTSD(心的外傷後ストレス傷害)やうつ病などにつながります。
トラウマは、身体的なケガに例えると、骨折などの外傷と違い、簡単にまた自然に治るものではありません。
交通事故がトラウマになるのは、その事故の程度や状況、被害者の恐怖感などさまざまな要素が関係しています。
では、どのような体験が精神的症状を起こすのでしょうか。
1.出来事の性質
・ 生命の危機が存在し、重傷を負うもの
・ 生命の危機や重傷を負う、あるいは著しい危害を感じるもの
2.上記のような出来事を
・自分が体験
・自分が目撃
・家族や知人が体験したことを知る
3.出来事の直後の反応
・ 強い恐怖を覚えた
・ 自分にはどうすることもできないという無力感を覚えた
同じような事故を体験したからといって、皆が同じように発症するというものでもありませんが、事故による生命の危機など強い恐怖感が、トラウマを引き起こすことは共通しています。
一方、軽度の事故であっても、精神的に受ける衝撃が強かった場合にトラウマを発生する可能性は大いにあります。
つづいて、時間の経過によってトラウマが引き起こす症状の特徴についてみていきましょう。
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