PTSD 心的外傷後ストレス障害
交通事故による精神的症状について 3)
前述の急性期症状から、症状や問題が長期化することで、さらに慢性化症状へと、表面化していく傾向にあります。
慢性化症状
1)世界、自分、他人についての見方(認知)の変化
事故によって、世界はもはや安全な場所ではなく、いつ危険がふりかかるかわからないというような危機を負っているように感じ、不信感に陥る状態。
2)身体的な後遺症や身体的障害に対する不安
回復しないのではないかとか、後遺症が残るのではないかという強い不安感。「頭痛」「めまい」「疲労感」「胃腸障害」などさまざまな症状を訴え、“ドクターショッピング”につながるケースもある。
さらに、症状が長期化、固定化されると以下の症状が後遺症として認められます。
1)心的外傷ストレス障害(PTSD)
・精神的不安定による不安、不眠などの過覚醒状態
・トラウマの原因になった障害、関連する物事に対しての回避傾向
・ 事故の一部や全体に関わる追体験(フラッシュバック)
症状治しては、「睡眠障害」「コントロールが不能な怒り」「集中困難」「過度の警戒心」「過剰な驚愕反応」などにあらわれる。
2)急性ストレス障害(ASD)
・うつ病
身体反応としては、不眠・食欲の低下・性欲の低下・易疲労感・だるさ・頭痛・便秘・口渇など。
精神反応としては、抑うつ気分・意欲の低下・関心の低下・集中力の低下・思考停止・悲観的思考・自殺念虜・自殺企図など。
・運転恐怖症
再び交通事故にあうのではないかという不安から、運転や車に乗る事に対して、恐怖を抱き避けるようになる。
・パニック障害
強い不安や恐怖とともに、突然、動悸、発汗、息苦しさなどの症状が発作的に出現し、「死ぬのではないか」「どうしていいかわからない」という状態に陥り、外出できなくなるなどの生活に支障をきたす。
大切なことは、レベルによらず初期の段階であらわれる、「精神的症状」を、事故を体験した後の正常な反応と認めることです。
そして、社会生活や日常生活が正常に行えるよう、適切な治療を行うことが必要です。
また、交通事故における治療は、専門性が求められます。
「交通事故治療専門院」にご相談ください。
交通事故施術メニュー
交通事故の治療と
ケース別症状
交通事故の
知っておくべき情報