自動車保険の中身
損保シリーズ_2)対物賠償
「対物賠償責任保険(対物賠償)」とは、自動車運転中に起こった事故で、事故相手方の自動車や所有物の損傷に対して、支払われる賠償です。
車両などの修理費や建物の修繕など、事故によっては高額な賠償が余儀なくされることもあります。
実際にこれらのケースもあります。
- コンビニの駐車場で停止できず、店舗へ衝突
損害賠償:店舗の修繕とその間の休業補償など。
- 電車と接触して脱線し、家屋を損壊
損害賠償:電車の修理費、営業損害、家屋の修繕費など。
- 追突事故で、相手方の車に搭載していたパソコンが破損
損害賠償:相手方車両の修理とパソコンの修繕など。
高額な例では、電車を止めてしまった事故など、車両修繕費や車両運搬費を含む修繕関係費を合わせ、億の単位の賠償になるケースもあります。
物損事故の場合は、自賠責保険での補償はありませんので、任意保険に加入していなければ、全額自己負担で支払うことになります。
万が一に備えて、対人賠償同様、任意保険の限度額は無制限にしておくことが、一般的とされています。
また、この対物補償には、対象物所有(使用)者との関係性によって免責事項が設けられています。
免責事項は、以下のとおりです。
損傷対象物が以下の所有、使用または管理する財物である場合。
・ 記名被保険者
・ 契約車を運転集の人
・ 補償を受ける人
・ 記名被保険者や運転者の父母、配意愚鵜者、子供
つまり、保険に加入している人の家族が所有する、車両や建物などの損傷の賠償は認められません。
また、対物賠償で支払われる補償は、車両の時価額までとされています。
時価額を超えた差額分の修理費は、過失割合に応じ実費を負担する必要があります。(「修理費」とは、自動車を事故発生直前の状態に復旧するために必要な費用です)
この修理差額を補償する特約に、「対物超過費用補償特約」があり、セットで加入することが一般的です。
*契約の補償内容や条件、名称などは、保険会社によって異なるので、詳しくはご加入保険をご確認ください。
交通事故施術メニュー
交通事故の治療と
ケース別症状
交通事故の
知っておくべき情報