損害保険会社のホンネ
損保シリーズ_1)対人賠償
「対人賠償責任保険(対人賠償)」とは、自動車運転中に起こった事故で、他人にケガを負わせたり、死亡させたりした場合に支払うべき賠償を補償する保険です。
任意保険で支払われる金額は、法律上の損害賠償額から、自賠責保険から支払われる額を差し引いた金額です。
また、被保険者の負担額は、交通事故の過失割合による相手方の損害割合により、決定されます。
対人賠償は、賠償が高額になる可能性があるため、無制限に設定することが一般的とされています。
高額になる理由としては、ケガによる損害によりさまざまな賠償が生じることにあります。
「対人賠償」では、以下のような内容が補償されます。
- 治療費に関係する費用
事故によりかかった治療費、通院交通費、葬儀費用など。
- 逸失利益
事故に遭わなければ、得られていたとされる収入など、将来的な利益。
- 慰謝料
事故により精神的に受けた損害の賠償。(通常、通院回数や期間で換算)
- 後遺障害慰謝料
将来的に介護が必要な場合に支払われる賠償。(後遺障害等級により換算)
このように、「対人賠償責任保険」は、人身事故で、相手方にケガをさせてしまった時のあらゆる補償に対応している保険です。
ちょっとした不注意による交通事故でも、時として高額の慰謝料、後遺障害による介護費用など、大きな損害をもたらす可能性はあります。
任意保険に加入していない場合、自賠責保険の補償では、傷害損害で120万円、後遺傷害損害賠償が最高で4000万円、死亡損害が3000万円です。
例えば、ケガの治療費や慰謝料で120万円を超えると、自己負担で支払う必要があります。
この金額は、概ね2〜3ヶ月の通院費用程度なので、このことからも任意保険に加入する必要性はあるといえます。
事故相手だけでなく、事故を起こしてしまった当事者自身を守るためにも、十分な補償を備えておきましょう。
*契約の補償内容や条件においては、保険会社によって異なるので、詳しくはご加入保険をご確認ください。
当院では、交通事故でのケガの治療を始め、あらゆるサポートを行っています。
他の医療機関で治療中の方も、どうぞお気軽にご相談ください。
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