腕の痛みシビレを起こす病気
「手のしびれ」が病気のサイン 3)肘部管症候群
小指のしびれやうずくような痛み、手指の筋力低下の症状に、「肘部管症候群」があります。
肘部管症候群とは、肘関節の内側にある尺骨神経が圧迫され、手指に麻痺を引き起こす症状で、主に中年期の成人、特に男性に多い病気です。
原因は、肘の内側の上腕骨内上顆というくるぶしの後ろに、骨と靭帯で形成された肘部管というトンネルを構成する骨が隆起した骨棘や靭帯などが、神経を圧迫することです。
【症状】
最初は、小指と薬指、手のひらの小指側のしびれで始まることがほとんどです。
症状により、朝起きがけにしびれがあったり、しびれから麻痺状態になることもあります。
小指や薬指が機能しづらく、日常生活において「顔を洗う時に水がもれる」「箸が上手く使えない」など、支障をきたすことがあります。
【自己チェック】
□ 指先では、小指と薬指の小指側半分のしびれがある。
□ 肘の骨折があり、変形が残っている。
□ 肘を軽く曲げて、肘の骨の溝を走っている尺骨神経を軽く叩くと、小指と人差し指に電気が走るように感じる。
以上の症状があれば、可能性は高いと考えられます。
【対処法と治療】
■ 肘をつくことは避けましょう。肘をつくことで、尺骨神経が伸び神経を圧迫します。
■ 就寝中にしびれる場合は、マットレスを替えてみましょう。柔らかすぎるもの硬すぎるのもよくありません。
■ 寝る姿勢では、肘を曲げずに伸ばすようにしましょう。
■ 内科的治療:初期症状では、肘を安静にして、消炎鎮痛薬やビタミンB剤を
内服します。
■ 外科的治療:症状が進行すると、手術方法を検討します。
手術では、靭帯を切り取って肘部管のトンネルを開き、神経の圧迫を取り除きます。
その他、「手のしびれ」には意外な病気のサインが潜んでいます。
自己判断せず、適切な検査と診断を受ける必要もあります。
また、交通事故後の発症であれば、「頚椎症」の可能性があります。
そのような場合には、「交通事故専門治療院」に相談してみましょう。
交通事故による治療は、初診から自己負担0円です。
お気軽にご相談ください。
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