交通事故のむちうち症・むちうち治療・頚椎捻挫
交通事故のむち打ち症(1)追突事故とむちうちの症状
交通事故のむち打ち症
■追突事故とむち打ち
車に人形を乗せた追突事故のシュミレーション映像を見ると、追突された瞬間に身体は車の座席といっしょに前方に進みますが、背もたれの上にある頭部は一瞬いわば取り残された状態になり後方におおきくそり返ります。このとき首がムチのようにしなり、首の周りの筋肉・神経・靭帯・関節を痛めます。これがむち打ち症(頸椎捻挫)です。
予測していない身体の急な動きに重たい頭部が付いていけないと、頭部と身体をつなぐ首に大きな負担がかかります。追突だけでなく、正面衝突でも側面衝突でもむち打ち症になることがあります。人間は他のほ乳類に比べると、大脳が発達して頭部が大きく、重くなったぶん、首に構造的な弱点をかかえているといえます。衝撃を受けたときに首がダメージを受けやすいのです。
追突事故でも、やむを得ず急ブレーキを踏んで後続車に追突された場合などは、ある程度追突されるかもしれないと予測できます。しかし交差点で停まっているときなどに追突されるのはまさに不意打ちで、首の筋肉が弛緩している状態なのでダメージが大きくなります。
むち打ちという名前については、馬車に乗った人が馬にムチを入れて発進させたときに首が後ろにそるからだという説もあります。名前の由来はさておいて、交通事故の大半が追突事故であり、むち打ち症は交通事故のケガではもっとも多いものです。
■むち打ち症の症状
むち打ち症は首の筋肉、脊椎関節の靭帯や関節包が損傷されることで生じる症状です。骨(脊椎)そのものに異常が認められることは少なく、その意味でむち打ち症は首の捻挫(頸椎捻挫)ということができます。
むち打ち症は捻挫といっても足首の捻挫などとは違って症状が多様です。局部(首から肩にかけて)の痛みの他に、頭痛、めまい、吐き気、手足のしびれなどさまざまな症状をともなうのがふつうです。どうして首の損傷で手足にまで症状が出るのでしょうか。
それは、次の2つの理由からです。
・首は中枢神経や自律神経など重要な神経が通っている場所であること
・首が重い頭部を支えていること
首の関節が捻挫して腫れたり発熱したりすると、神経を刺激して身体の各所にさまざまな影響を及ぼすことがあります。また事故後しばらく重い頭部を支える能力が減退していることで、全身的なバランスのコントロールが難しくなり、身体の各所に影響を与えます。
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